ぎっくり腰と坐骨神経痛との違いとは?

強烈な腰の痛みでまともに動けなくなるぎっくり腰。

同じように坐骨神経痛も重症化すると動けなくなる程の激痛を腰周辺に発生させる事もあります。

そのために稀にぎっくり腰と坐骨神経痛の違いはなんですか?といった質問をいただく事があります。

そこでこのページではぎっくり腰と坐骨神経痛との違いについて説明させていただきますね。

こういった事に興味のある人は是非参考にして下さい。

ぎっくり腰と坐骨神経痛との違い

先生、ぎっくり腰と坐骨神経痛との違いって何ですか?

ぎっくり腰は腰の関節に負荷がかかり、異常に強い炎症反応が発生しその影響で強い痛みと動きの制限がかかっている状態です。

坐骨神経痛は腰周辺の骨や軟骨が変形し神経を圧迫してしまい、その圧迫された神経が支配している腰から下半身にかけて痛みや痺れを発生させる疾患です。

簡単にぎっくり腰と坐骨神経痛の説明をしましたが、こんな説明では不十分ですね。

坐骨神経痛でもぎっくり腰のように腰周辺に激痛が発生する事もありますし、その影響でまともに動けないといった状態になる事もあります。

そこでここからはぎっくり腰と坐骨神経痛の違いや特徴についてもう少し詳しく説明しますね。

ぎっくり腰は長引いても1,2週間

まず一番分かりやすい違いは、ぎっくり腰はどんなに重症例でも数日で少しずつ改善していき、1週間ほどすればだいぶ楽になっているケースがほとんどです。

余程の重症例だとしても2週間もあればぎっくり腰はほぼ完治に近い状況になると思います。

それと比べて坐骨神経痛の場合は重症度にもよりますが数週間、もしくは数か月も続く事も珍しくありませんので症状が改善する経過でぎっくり腰なのか?坐骨神経痛なのか?は割と簡単に判断できると思います。

ぎっくり腰は強い炎症反応があるので強烈な痛みは発生するんですが、骨や軟骨など組織の損傷や変形などが関わる疾患じゃないので、炎症が治まってくれたら改善します。

それに比べて坐骨神経痛は骨や軟骨の変形による神経の圧迫が関わっている為、どうしても改善に時間がかかる傾向があります。

そのため強烈な痛みが腰周辺に数週間以上継続しているなら、ぎっくり腰というよりも坐骨神経痛など神経の圧迫を疑った方が良いでしょう。

ぎっくり腰はアイシングが効果的

ぎっくり腰はとにかく強い炎症が発生するのが特徴で、逆に言えばその炎症が改善すれば単純に楽になる疾患です。

炎症を改善させる方法というのは色々あるのですが、代表的なもので言えばアイシングです。

つまり冷やせって事ですね。

ぎっくり腰というのは実はこのアイシングが非常に効果的です。

単純なぎっくり腰の場合であれば、安静にしてアイシングをこまめに行えば数日でかなり改善するはずです。

それと比べて坐骨神経痛の場合はアイシングの効果がイマイチです。

これは実際に何人もの患者さんに試してもらった経験則でもありますので、腰を冷やすアイシングを行って改善するならぎっくり腰。

ほとんど変わらないというならその症状は坐骨神経痛などの神経圧迫が関わっている可能性が高いと思います。

腰以外の下半身のどこかに何らかの痛みを感じた場合は坐骨神経痛?

痛む場所というのもぎっくり腰と坐骨神経痛の違いを語る上で重要です。

ぎっくり腰というのは、一般的にウエストライン周辺から上下10センチぐらいの範囲に痛みが集中します。

何となくですが上は肋骨の下のラインぐらいの高さ、下はお尻の割れ目の上部辺りまででしょうかね。

それに比べて坐骨神経痛の場合は腰も含めて下半身のどこに痛みが出ても不思議ではありません。

ぎっくり腰と似たような場所に痛みが集中する事もありますが、もしそこ以外にも痛みを感じるなら坐骨神経痛を疑った方が良いです。

例えばお尻や股関節、太ももの付け根や太ももや足の方まで何らかの痛みを感じるなら坐骨神経痛が関わっている可能性が高いと思います。

ぎっくり腰と坐骨神経痛の違いの簡単なまとめ

簡単にではありますが、ぎっくり腰と坐骨神経痛との違いについて説明させていただきました。

まあざっくり簡単に説明すれば、腰が痛くてまともに動けないと感じたらまずは安静にして腰にアイシングしてみましょう。

それで数日で順調に改善するならあなたの症状はぎっくり腰ですので、そのまま豆にアイシングと安静を心がければ順調に回復するはずです。

腰の痛みの他に太ももや足などにも痛みや違和感があったり、アイシングをしても改善しない、もしくは1,2週間経過しても改善しないのであれば坐骨神経痛が関わっている可能性が高いと思います。

ぎっくり腰と坐骨神経痛が併発する事もある

ぎっくり腰と坐骨神経痛の違いについて説明しておいて、最後にこんな事を言うと混乱させてしまいますが、そもそもぎっくり腰と坐骨神経痛が同時に発生するという場合も実は珍しくありません。

ぎっくり腰と同時に坐骨神経痛も発生している場合、そもそも自分の症状がどちらかなのかを判断するのはちょっと難しくなると思います。

どちらにしても最も分かりやすい違いは、ぎっくり腰はそんなに痛む期間は長くないという部分です。

強い痛みがほとんど変わらずに数日、もしくは1週間以上経過する場合は、単純なぎっくり腰の可能性は低いと思いますので、出来るだけ早く信頼できる医療機関に相談するようにして下さい。

最後に少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という坐骨神経痛の治療をそれなりに得意にしている治療院を経営しています。

通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談して下さいね。

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