坐骨神経痛の症状でお悩みの人の話を聞いていると、ヘルニアとの違いについて質問される事がよくあります。
そこでこのページでは坐骨神経痛とヘルニアとの違いについて簡単に説明させていただきます。
興味のある人は是非参考にして下さいね。
ヘルニアによって発生する症状の事を坐骨神経痛と呼んでいる
先生、私は病院で坐骨神経痛と診断されたんですが、よく聞くヘルニアとは何が違うんですか?
えーとですね、正直に言うとヘルニアと坐骨神経痛に違いってほとんどなくて同じようなモノです。
意外と勘違いされている人が多いんですが、坐骨神経痛というのは症状の名前であって病名では無いんですよね。
腰椎椎間板ヘルニアというのは病名であって、この病気によって発生する症状の事が坐骨神経痛と呼ばれています。
坐骨神経痛というのは神経が圧迫された事によって腰や下半身に痛みが発生する症状の総称です。
そのため、神経の圧迫を発生させる病名による症状のほとんどは坐骨神経痛と呼ばれます。
有名な病名を3つ挙げると、、、
- 骨と骨の間にある椎間板と呼ばれる軟骨が変形する事によって近くの神経を圧迫する腰椎椎間板ヘルニア
- 背骨の中にあって神経のトンネルである脊柱管が変形する事によって神経を圧迫する脊柱管狭窄症
- 背骨の一部が変形して前方に滑ってしまって神経を圧迫する腰椎分離すべり症
この3つの病気によって発生する症状は全て坐骨神経痛と呼ばれます。
つまり、坐骨神経痛が出ているという事は何らかの神経の圧迫がどこかに発生しているという事でもあるんです。
ヘルニアの症状=坐骨神経痛ですので、ヘルニアと坐骨神経痛の違いってほとんど無いと思います。
ヘルニアなどの病名は手術を基準に診断される事が多い
先生、でも私は病院で坐骨神経痛とは言われましたが、ヘルニアなどの病名は診断されていないんですが・・・
そうですね。
その辺が少しややこしい所で、先ほど坐骨神経痛は症状の名前であって病名では無いと説明しましたが、現実的には「坐骨神経痛」という名前が病名として使われている事も珍しくありません。
そもそも、ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断の基準というモノが手術をするべきかどうか?という部分を基準に判断しているお医者さんが非常に多いんです。
どういった事かと言うと、仮にレントゲンやMRIなどの画像検査で神経を圧迫しているであろう箇所が発見されても、手術する程の重症例じゃなければはっきりと病名を診断しないケースって非常に多いんですよね。
例えば、「少し骨と骨の間が狭くなっていますがこれぐらいなら年相応でしょう」
だとか、、、
「ちょっと狭くなってますがこれぐらいなら許容範囲でしょう」
みたいな表現を使われて、検査の結果は異常なしとされる事って多いんです。
その場合はヘルニアなどの病名はつかず、発生している症状から坐骨神経痛と診断される事が珍しくありません。
厄介なのは、この診断の基準がお医者さんによってバラバラなんですよ。
同じ画像を見せても、お医者さんによってはヘルニアと診断する人もいますし、ヘルニアとは診断せず症状から坐骨神経痛と診断される人もいます。
そのため、ヘルニアと坐骨神経痛って何が違うの?と疑問に思う人が出てくるんだと思いますが、まあ何度も説明しているようにほとんど違いはないです。
ただ、多くの場合、ヘルニアなどの病名が診断された人の方が手術の可能性もある重症である可能性が高く、坐骨神経痛と診断された場合はまだ手術の可能性は低い状態と言えるかも知れません。
違いがあるとすればこの部分でしょうね。
ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎疾患の病名がはっきりと診断された場合は重症化している傾向が大きく、坐骨神経痛と診断された場合はまだ軽症例である傾向が大きいです。
まとめ
ここで簡単にまとめさせていただきますね。
ヘルニアと坐骨神経痛に違いはあるのか?
腰椎椎間板ヘルニアから発生している症状の事が坐骨神経痛と呼ばれているので、ヘルニアと坐骨神経痛はほとんど同じモノで違いは無いと言っても良いと思います。
ただし、お医者さんがヘルニアや脊柱管狭窄症など坐骨神経痛を発生させる病名を診断する時は、手術をするべきかどうかを基準にしている事が多いんです。
そのため、はっきりとヘルニアなどの病名がつく場合は、坐骨神経痛が重症化しているケースが多い印象を持っています。
そして、ヘルニアなどの病名がついていない場合の坐骨神経痛は軽症例の場合が多い印象を持っています。
かと言って、ヘルニアと診断されていなくても強烈な坐骨神経痛で悩んでいる人も多いですし、坐骨神経痛が発生しているという事は何かしらの神経圧迫があるという事ですので、更に重症化しない為にも適切な治療を早期に始めるようにして下さいね。
以上で、ヘルニアと坐骨神経痛の違いについての説明を終了させていただきます。
最後に少し営業トークになってしまいますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営している者です。
坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの人はお気軽にご相談して下さいね。
また、このブログは坐骨神経痛に特化した内容の記事を多数掲載しています。
この記事以外にもたくさんありますので、坐骨神経痛でお困りの人は是非他の記事もご覧くださいね。