坐骨神経痛は人によっては何年も症状が継続している事もある厄介な疾患です。
改善したとしても再発を繰り返している人もおられます。
そこでこのページでは坐骨神経痛は完治する事はあるのか?について説明させていただきます。
興味のある人は是非参考にして下さいね。
坐骨神経痛の症状が消える事があっても完治は難しい?
先生、坐骨神経痛って完治する事ってあるんでしょうか?
「完治」という言葉の意味が「一度消えた坐骨神経痛の症状が二度と発生しない」という意味なら正直に言って難しいと思います。
人によってはもちろん限界もありますが、発生している坐骨神経痛そのものを消す事は十分可能です。
しかし、坐骨神経痛が一度発生した人の場合は、症状が完全に消えたとしてもいずれどこかで再発する可能性が高いんです。
坐骨神経痛というのは腰周辺の骨や軟骨が変形して神経が圧迫される事によって発生していると考えられています。
ただし、症状の発生には筋肉の緊張の強さや炎症の有無なども大きく関わりますので、こういった部分を良好にする事が出来れば症状は改善し消える事もあります。
しかし、症状が仮に全くなくなったとしても、大元の原因である骨や軟骨の変形による神経の圧迫は残っています。
そのため、神経が圧迫している部分に負担が加わり、筋肉の緊張や炎症の状態が悪くなるとまた症状は再発してしまいます。
一度楽になった症状がいつ頃また再発するのか?これはその人の神経の圧迫の進行具合や、その人の日常生活で体に加わる負担の量などによって大きく変わる為、明確な答えは誰にも出せません。
一度治まった坐骨神経痛がその後10年、20年と全く再発しない人もいますし、その人の重症度によっては数週間、数か月以内に再発する人もいます。
いずれにしても坐骨神経痛が発生したという事は、腰周辺の骨や軟骨の変形による神経の圧迫が関わっていますので、その部分が残っている限り、症状がゼロになってもいつかどこかで坐骨神経痛は再発する可能性が高い疾患です。
そのため、本当の意味での「完治」というのは難しい疾患と言えます。
坐骨神経痛は手術をしてもいずれ再発する可能性が高い?
坐骨神経痛を完治させるための根本的な治療は手術しかないという事ですか?
坐骨神経痛の根本的な原因は骨や軟骨の変形による神経の圧迫なので、その大元の問題点をどうにかしたいという事であれば手術しかないと思います。
坐骨神経痛を発生させる疾患で有名なのはヘルニアや脊柱管狭窄症なので、もしそういった病名を診断されているのであれば手術も一つの選択肢でしょう。
神経細胞そのもののダメージが後遺症を起こす程重症化していないのであれば、手術をして神経の圧迫部分が取り除かれたらいわゆる「完治」という言葉を使っても良いかも知れません。
ただし、冒頭でも言ったように「完治」という言葉の意味が「一度消えた坐骨神経痛の症状が二度と発生しない」という意味で使用するなら、実は手術を行っても坐骨神経痛は割といつか再発しやすい疾患です。
手術をして神経の圧迫がなくなったのに再発するんですか?
すぐに再発するかどうかは人によって違いますので何とも言えませんが、いずれは再発する可能性は高いですね。
坐骨神経痛の根本的な原因は腰周辺の骨や軟骨の変形によって神経の圧迫が発生しているからです。
その部分を手術で治す訳ですから、手術後にまた再発するという事を不思議に感じるのは当然です。
勿論、高い確率で手術後には坐骨神経痛はかなり改善します。
それこそ完治したと言っても良いレベルで改善する事も珍しくないでしょう。
ただ、何度も言うように坐骨神経痛になったという事は腰周辺の骨や軟骨が変形してしまったという事です。
骨や軟骨が変形するという事はその部分に過度に負担を与えている何か原因が存在します。
その原因が何なのかは人によって違いますので分かりませんが、坐骨神経痛になったという事は、その人の日常生活の中に何か骨や軟骨を変形させてしまう原因が必ず存在しているという事です。
例えば肉体労働を伴う仕事の動作であったり、もしくはデスクワークの座り方であったり、趣味のスポーツであったり、その人特有の体の使い方の癖や姿勢の特徴であったり、何かしら骨や軟骨を変形させる原因が存在しているはずです。
そういった原因となっている部分はおそらく変わっていないので、手術をして治してもまたいずれ腰の骨や軟骨は変形し坐骨神経痛が再発してしまう可能性は高いです。
こういった事が坐骨神経痛の完治が難しい理由ですね。
坐骨神経痛は軽症の状態を維持するのが大事
ここまでは坐骨神経痛の完治が難しい理由について説明させていただきました。
何だか絶望的な説明になってしまったかも知れませんが、坐骨神経痛は軽症から重症例までかなり幅広い症状を発生させる疾患です。
軽症であれば、それこそ出る症状だって筋肉痛程度の弱い痛みしか出ない場合もありますし、症状もそれほど長時間は続きません。
つまり、坐骨神経痛は完治は難しいかも知れませんが、症状が消えた状態やほとんど症状を感じない状況を維持するという事は十分可能です。
もちろん、神経の圧迫の程度によっては限界もありますので、坐骨神経痛はとにかく重症化させない事が一番大事な事になります。
神経の圧迫は症状が継続している状態が長期間に渡れば、より進行する傾向がありますので出来るだけ早く信頼できる医療機関に相談するように心がけて下さい。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
坐骨神経痛の治療にはそれなりに自信を持っていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さい。
またこのブログでは坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん掲載しています。
興味のある人はそちらも是非ご覧くださいね。