坐骨神経痛でお悩みの人の話を聞いていると、天気が悪くなったり雨の日は症状が悪化する事が多いというお話をよく聞きます。
全ての人に当てはまる話ではありませんが、実際に天気が悪くなる事がきっかけで坐骨神経痛の症状が悪化する人も一定数おられます。
そこでこのページでは、坐骨神経痛の症状が天気が悪くなる事によって悪化する理由について説明させていただきます。
こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。
雨が降ると坐骨神経痛が悪化する理由
先生、私は雨が降ると坐骨神経痛の調子が悪くなる事が多いんですが何でなんでしょうか?
雨が降ると坐骨神経痛が悪化してしまう理由は気圧が急激に下がってしまう事が原因です。
天気予報で雨が降る時は低気圧で晴れている時は高気圧という単語をよく聞くと思いますが、天気が悪くなる時というのは高気圧から低気圧に変化しますので、気圧が急激に下がってしまいます。
気圧というのは簡単に説明すれば空気の重さの事です。
普段私たちは気がついていないだけでこの気圧という空気の重さが常に体に加わっていますが、何の負担も感じないのは体の内側から気圧に負けない為に押し返している体の内圧というものが存在しているからです。
気圧が低くなるという事は空気の重さが軽くなるという事ですので、何だか逆に体の負担が減って良い事のように思う人もいるかも知れません。
ですが、実際は気圧が低くなると体の内圧の方が強くなりすぎてしまい、体の内側を強く押しているような状態になってしまうんですね。
この反応が雨が降った時に坐骨神経痛の症状を悪化させる原因になっています。
登山などで標高の高い気圧の低い場所にスナック菓子を持っていくと、平地の時と比べてスナック菓子の袋がパンパンに膨れているのを見た事はありませんか?
分かやすく言えば、ああいった事が体の中で起こっているという事です。
考えただけでも痛そうですよね。。。
軟骨の変形や損傷が関わる疾患は天気の急激な変化で悪化しやすい
私は雨が降ると膝も痛くなるんですがこれも坐骨神経痛なんでしょうか?
この質問は答えにくいですね。
坐骨神経痛で膝に痛みが発生するという事もありますので否定は出来ないんですが、膝自体に問題があって天気が悪くなる事によって症状が悪化するケースもあります。
「雨が降ると痛くなる=坐骨神経痛」という事ではありません。
雨が降ると症状が悪化する現象というのは、組織の損傷や変形などが伴っている疾患に多い印象を持っています。
例えば変形性膝関節症のように膝の軟骨が変形していたり損傷している場合や、過去に交通事故などで痛めた場所などは雨などが降ると調子が悪くなるケースは多い印象があります。
要は雨が降ると、体に残っている傷口や傷跡を中から圧迫してしまうので症状が発生したり悪化するケースが多いんでしょうね。
ちなみに坐骨神経痛も腰椎(腰の骨)や背骨の軟骨などの変形が大きく関わる疾患ですので、雨など気圧の変化の影響を受けやすいんだと思います。
逆に言えば単なる筋肉痛などは雨の影響をあまり受ける印象はありません。
つまり、雨などで悪化する症状の場合はその原因が単なる筋肉痛や疲労などからくる使い痛みではない可能性が高いという事ですので、心当たりがある人は少し注意して下さいね。
全ての人が雨で坐骨神経痛の症状が悪化する訳ではない
天気が悪くなったり雨が降ると必ず坐骨神経痛の症状は悪化するものなんでしょうか?
いえ、坐骨神経痛の症状が雨で必ず悪化する訳ではありません。
悪化する人も一定数おられますが、中には全く変わらないという人も大勢います。
人の痛みというのは何か一つの原因で発生するというよりは、複数の原因が複雑に絡み合って発生する事の方が多いと考えられています。
例えば筋肉の緊張状態であったり、炎症反応の強さであったり、精神的なストレス、体の疲労や睡眠不足など痛みの原因になる現象はいっぱいありますので、雨などの気圧の変化はその内の一つでしかありません。
また、雨による気圧の変化にも人によって強い人と弱い人がいます。
登山などで気圧の低い空気の薄い高地にいって高山病になる人もいれば、全然大丈夫という人もいますので人によっての個人差の大きい話でもあるんですね。
もし雨のタイミングで悪化した時は安静に
先生、雨で坐骨神経痛が悪化した時はどうしたら良いんでしょうか?
ありきたりなアドバイスですが、まずは安静にするべきです。
このページで説明させていただいているように、雨によって坐骨神経痛が悪化するのは急激な気圧の変化が原因です。
気圧の変化に伴って体の内圧もそれに合わせて変化してくれるはずですので、雨によって症状が悪化したとしてもそれは一時的な事が多くあまり長続きする印象は大きくありません。
ただし、状態の悪い時に無理をしてしまうと、坐骨神経痛の悪化が一時的ではなく慢性化する事も珍しくありません。
つまり、雨で坐骨神経痛が悪化する時は安静にしていれば一時的なものですぐに改善する事が多いんですが、調子が悪くなった時に安静にしないとその後の症状が長続きしてしまうケースがあるという事です。
そのため雨がきっかけで坐骨神経痛の調子が悪いと感じた時は出来るだけ安静にする事を心がけて下さい。
もし雨が落ち着いても症状が改善しない場合は少し厄介な状況になっている可能性もありますので、出来るだけ早く信頼できる医療機関に相談しましょう。
ここからは少し営業トークになりますが、私は大阪府豊中市でよしだ柔整治療院という治療院を経営しています。
坐骨神経痛の治療はそれなりに得意にしていますので、通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さいね。
また、このブログは坐骨神経痛に特化した内容の記事をたくさん掲載しています。
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