痛み止めの薬で治る坐骨神経痛はあるのか?

先生、坐骨神経痛って痛み止めの薬で治るんですか?

病院に行くと痛み止めの薬を渡されて様子を見てとお医者さんに言われる事は多いので、患者さんからしたらこういった事を疑問に持つ事は当然だと思います。

そこでこのページでは、坐骨神経痛は痛み止めの薬で治る事はあるのか?について説明させていただきます。

こういった事に興味のある人は是非参考にして下さいね。

効果を感じるなら薬で坐骨神経痛が治る事はある

さくっと結論を言わせてもらうと、痛み止めの薬によって坐骨神経痛の症状が治る事はあると思います。

ただし、痛み止めの薬で治る人もいれば痛み止めの薬で治らない人も当然おられます。

坐骨神経痛は軽症か重症かによっても全然違う症状を出しますし、薬は人によって相性もあるのでそもそも痛み止めの薬に全く効果を感じない人も実際結構いるんですよね。

正直に言って、痛み止めの薬を服用しててほとんど効果を感じないのであれば、飲み続けた事によって症状が改善するって事はあんまりないんじゃないかと思います。

痛み止めの薬を服用すると楽に感じるのであれば、飲み続ける事によって坐骨神経痛が治る事もあるでしょう。

痛み止めの薬で坐骨神経痛が何故治るのか?

でも、痛み止めの薬って効果が切れるとすごく痛いし、その場しのぎで誤魔化しているだけで根本的な解決にはならないんじゃないでしょうか?

痛み止めの薬のお話をしていると、こういった患者さんの意見をよく聞きます。

こういった患者さんの意見に関しては、私もぶっちゃけ同意見な部分も多いです。

さっきも言ったように痛み止めの薬で坐骨神経痛が治らない人も珍しくないんで、そういった人達からすると痛み止めの薬ってその場しのぎだよね?という意見はよく理解できます。

ただ、実際に痛み止めの薬で治る人もいますので、ここからは痛み止めの薬で何故治るのか?について説明させていただきますね。

脳は痛みを記憶する

少し難しい話になってしまいますが、痛みというのは脳が作り出している感覚の一つです。

脳は体の中から様々な情報を集めて、それを材料にして痛みという感覚を作っています。

例えば、筋肉が緊張しているといった情報や、体の細胞が損傷した時に発生する炎症反応の有無などの情報、もしくは疲労状態などの情報を材料に脳は痛みを作っているんですね。

そして、その材料の中に「痛みの記憶」というものがあります。

人は何度も痛みを感じる事を繰り返してしまうと、脳は痛みの情報を記憶してしまいます。

この「痛みの記憶」があると、体の調子が悪くなくても痛みを感じやすくなってしまうんです。

更に、この「痛みの記憶」の影響で筋肉を緊張させたり、炎症反応を強めたり、脳が痛みを作る為の材料を増強してしまう効果も持っています。

つまり、坐骨神経痛を治す上で、この「痛みの記憶」というのは非常に厄介な存在なんですね。

ただ、この「痛みの記憶」を改善する事に関しては、実は痛み止めの薬は役に立つ可能性が高いんです。

「痛みの記憶」は何度も痛みを感じる事を繰り返された事によって、脳の中に作られてしまいます。

つまりは、痛みを感じない状態を維持出来れば、脳の中に作られた「痛みの記憶」を消せるんですね。

その場しのぎだろうが何だろうが、一時的にでも痛み止めの薬で痛みを感じない時間帯をキープする事が出来るのであれば、「痛みの記憶」が解消して坐骨神経痛そのものが治る可能性はあります。

その為、痛み止めの薬を服用して痛みを感じなくなるなどの明確な効果があるのであれば、坐骨神経痛を薬で治せる事もあるかと思います。

ちなみに余談ですが、病院で行っているブロック注射も脳の中にある「痛みの記憶」を解消する為に行われています。

ブロック注射の場合は麻酔を患部に打つ事によって、痛みの情報そのものを脳にいかないようにして「痛みの記憶」を消そうと試みている訳ですね。

効果を感じないなら痛み止めの薬を服用すべきではない?

先生、私は痛み止めの薬を飲んでいてもあまり楽にならないんですが、それでも痛み止めの薬は服用し続けた方が良いんでしょうか?

痛み止めの薬についてのお話を聞いていると、痛み止めの薬にあまり効果を感じないという感想を聞く事も決して珍しくありません。

痛み止めの薬との相性もありますし、そもそも症状が強すぎる場合はほとんど効果を感じない場合もあるでしょう。

ここからは完全に私の個人的な意見ではありますが、、、

痛み止めの薬を服用して明確に効果を感じないのであれば、飲まなくても良いのではないか?と私は考えています。

痛み止めの薬を服用するメリットって主に次の2つだと思うんです。

  1.  痛みを和らげる事によって日常生活をすごしやすくする
  2.  痛みを感じない時間帯を作る事によって脳の中の「痛みの記憶」を解消する

主にこの2つですね。

どちらも、痛みを和らげる効果を感じていなければ意味のないモノなんです。

あまり過剰に薬のリスクを言うのは好きじゃありませんが、痛み止めの薬というのは割と強めの薬である事が多く、胃腸などへのダメージもあります。

効果をあまり感じないのであれば、飲むメリットよりもデメリットの方が大きいんじゃないでしょうか?

効果はあるけど治らない場合は服用を続けるべき?

先生、私の場合は痛み止めの薬を飲むと楽にはなりますが、薬が切れると痛いという状態をもう何か月も繰り返しています。飲み続けていれば治りますか?

こういった人も多いですよね。

もしかしたら一番多いかも知れません。

こういった人の場合は、痛み止めの薬を飲み続けた方が良いのか?という質問は非常に答えにくいです。

先ほども言ったように、痛みというのは脳が作り出している感覚の一種です。

その痛みという感覚を作るために、様々な情報を材料にして脳は痛みを作っています。

「痛みの記憶」というのは、脳が痛みを作る時にかなり重要な材料にしている事が多く、痛み止めの薬によって「痛みの記憶」を改善できれば坐骨神経痛が治る事があるのは間違いありません。

ただし、脳が痛みを作る為の材料は「痛みの記憶」だけではありません。

いくら痛み止めの薬によって「痛みの記憶」を改善しても、筋肉の緊張や炎症反応などの他の材料の問題が大きすぎると坐骨神経痛は治りません。

それこそ、坐骨神経痛が重症化している場合は筋肉の緊張や炎症反応もかなり強くなっている為、痛み止めの薬による「痛みの記憶」に対してのみのアプローチでは不十分な事も多いんです。

なので、痛み止めの薬を飲み続ければ治るかどうかは正直誰にも分からないです。

個人的には何週間、何か月と痛み止めの薬を常用し続けて、坐骨神経痛の改善を感じられないのであれば、他のアプローチを検討すべきだと思います。

症状の強さによっては手術も選択肢に入るでしょうし、痛み止めの効果は感じているけど治らないのであれば、筋肉の緊張を緩和する為に病院や治療院でリハビリや治療をするなどですね。

まとめ

ここで簡単にこのページをまとめさせていただきますね。

痛み止めの薬を服用した時に痛みを感じないなどの明確な効果を感じるなら、それを続ければ坐骨神経痛が治る可能性はあると思います。

逆に痛み止めの薬を服用してもそこまで楽に感じないのであれば、服用を続けても痛み止めの薬によって症状が改善するという可能性は低いと思います。

先生、痛み止めの薬の効果を感じるなら坐骨神経痛は薬で治り、効果を感じないなら薬では治らないという事ですね!

いえ、違います。

痛み止めの薬で坐骨神経痛が治る事はありますが、はっきり言って効果を感じていても治らない例もたくさんあります。

痛み止めの薬で楽になっていても強い負荷を体にかけ続けていたり、筋肉の緊張や炎症反応の状態が強かったり、そもそも手術をしなければいけない程の背骨の変形があれば痛み止めの薬だけで改善は難しいでしょう。

その為、もし痛み止めの薬を服用して効果を感じていたとしても、根本的な症状の改善が無い状態を数週間、数か月と続いているのであれば、他のアプローチも選択肢に入れるべきだと思います。

ちなみに私は大阪府豊中市で坐骨神経痛の治療を得意にしているよしだ柔整治療院を経営しています。

こういった話をした後に営業トークをすると、なんだかこのページの情報の信ぴょう性を下げてしまいそうですけど、坐骨神経痛の治療にはそれなりに自信を持っていますので、もし通える範囲にお住まいの方は遠慮なくご相談下さい。

また、このブログでは他にも坐骨神経痛に特化した内容の記事を多数掲載しています。

興味のある人は他の記事も是非参考にして下さいねー。

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辛い坐骨神経痛から解放されたい人は他にいませんか?

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また、当院は大阪府豊中市にある「よしだ柔整治療院」です。

坐骨神経痛の治療は得意にしていますので、もし治療をご希望の場合は下のボタンから公式サイトをご覧下さい。